相上段
上段歴40年。
公式戦では初めての相上段を経験した。
距離感が難しい。
相手との気の押し合いで間は近くも遠くもなる。
狙うは左小手か右小手しかない。
どちらへ行くか。
そして届くのか?そこが一番問題だ。
相手が気遅れしていれば確実な距離まで詰めることができる。
しかしベテランとなるとそうはいかない。
剣道の妙味が凝縮されている。
一本目。間を測りながら左小手に行くか右に行くか迷った瞬間だった。
ビクともせずに左小手をいただいた。
「参った」
二本目。向こうが少し守りを意識したか?
こちらも強気で間を詰めた。
間髪入れずに右小手。
狙い通りにいった。
お互いに納得したいい試合だった。
・・・・・
自分から見て近いほうの小手、すなわち相手の左小手。
実は、それを打つのはむずかしいのだ。
手首の力が要ってしんどいのだ。
右小手を素早く打つのも手首を鍛えていないと厳しい。
文字通り心身を鍛錬しないと相上段は勝てないのである。
ご参考まで。https://www.youtube.com/watch?v=TCX8V6PQmiA
二刀流
二刀流と試合を経験させてもらった。
相手はk大OBチーム。
戸田先輩仕込みの逆二刀だった。
(この写真は正二刀との稽古です。)
逆二刀は右手に小刀、左手に太刀の構えとなる。
相上段と同じような対処でいいと判断して対戦した。
間合いはこちらが有利。
相手の竹刀はルールにより短いからだ。
だが、右の小刀を前に突き出して上手く左小手と右半面を防御していた。
時々右小手を覗かせているが誘いか?
最近の自分のスピードでは躱されるかもしれない。
構えた瞬間に小手を下ろすのは自重した。
左小手の打てる機会を窺がって技を出した。
惜しいのが一本だけ。
二刀VS上段はほぼ成り立たない。
これが結論かな。